約170万人から200万人を虐殺などで死に追いやったといわれるカンボジアの旧ポル・ポト政権に対する特別法廷が30年余りのときを経てようやく動きはじめました。
昨年11月には、約1万4千人が連行され拷問の末虐殺されたトゥールスレン政治犯収容所の元所長カン・ケク・イウ被告に対して検察側は禁固40年を求刑しました。判決は今年4月にも言い渡される見通しですが、大虐殺を主導したポル・ポト政権幹部の裁判はこれからです。
私は、ポル・ポト時代の大虐殺の事実を今に伝えるトゥールスレン虐殺博物館を訪れるたびに、殺害された人々の顔写真の前で、こちらをじっと見据える彼らの瞳の奥にある闇を問うてきました。以来、私は生き残りの一人、チュム・サメイさん(79歳)や虐殺の村の取材を続けています。非人道的な残虐行為はなぜ、どこで、どのように行われたのか。サメイさんは昨年6月、特別法廷に証人として出廷して自らの虐待や拷問の体験を証言しました。
ポル・ポト時代の「人類規模の犯罪」とは何だったのか。今なお後遺症に苦しむカンボジアの人々と私たちはどう向き合ったらよいのか。生き証人、チュム・サメイさんの取材を通して考えたことを報告します。(内山二郎)
日 時: 2010年4月24日(土)14:30~17:00(14:00開場)
<お問い合わせ>
コメントを追加